2011年6月30日木曜日

パソコントラブル。パソコンの画面が表示されない!Part2
















前回投稿のパソコン画面が表示されないトラブルpart1の記事はこちらから。

トラブル発生!パソコンの画面が表示されない!Part1

 

さてさて。いつまでも訳が分からないと嘆いてばかりもいられません。
対処法がよくわからないままではありますが、お客様の元に出向き、トラブル箇所の目視確認をしてみました。その場で直さなければ信用はガタ落ちします。いつもながらお客様の元でのトラブル対処は冷や汗モノです・・・。

さて、よく観察すると画面落ちの直前に上の写真のようなメッセージが一瞬だけ画面に表示されていることに気がつきました。
ここには「BIOS Settings:<F2>  Boot Menu:<F10>」とあります。

これはもしかしてBoot(「PC起動」のこと)機能に問題があるのではないか?

ということで画面にそのメッセージが表示される一瞬を狙って、F(ファンクション)10のキーを押下してみると・・・

Boot Menuは上の写真のようになっていました。「P0(ゼロ)」が選択されています。
これはつまり、Boot(起動)がDVD(光学マルチドライブ)経由になっている設定だということです。
これは通常は該当PCを組み上げ、OSを光ディスクでインストールする時、初回のみ使用する設定です。

OSをインストールしてしまえばあとは無用の設定なので、次回の起動からは「P1(内蔵ハードディスク、この場合日立製)」が通常選ばれます。

これがどういう訳か初回のみの設定「P0」が選択されていたために起動まで至らなかったのが今回のモニタ非表示の原因です。液晶ディスプレイ自体の故障でも、電源トラブルの問題でもありませんでした。なぜなら当日持参した他のPCにそのモニターをつなぐとキチンと表示されるからです。また、このパソコンの場合、OSが起動しなくともPC本体に通電はしているのが、深刻なトラブルではないことを物語っていました。


原因が分かれば修正するだけです。矢印キーを使って「P1」を選択し(左の写真)Enterキーで確定、その後「Save&Exit(保存して終了)」を選択し、PC再起動という流れです。
あとは何回テスト再起動してもキチンとOSまで起動できました。
ただ、なぜ「P0」が選択されるようになったか、その本当のところが分かりませんが・・・。
お客さんもBIOSなんか触らないのに。
というわけで、もしまた再発した時の為、そのお客さんには上記対応方法を教えてきました。

パソコントラブルに対処する時は「原因の切り分け」が基本であり、すべてといっても過言ではありません。「モニターの非表示」という表層的なトラブル現象のみでは、なかなかBIOS起因までは想いが至りませんでした僕の場合。こうして最終的にはお客様にも納得していただいた対応ができました。ひとつの勉強になった経験でした。

2011年6月24日金曜日

トラブル発生!パソコンの画面が表示されない!Part1

先日納品したWindows7 32ビットパソコンで、「PC起動の直後、画面が真っ暗になる」というトラブルが発生しました。お客様からの話では前日まで軽快に作動していたのに何故・・・?とのことでした。

あんまり聞かないトラブルですが、機械であれば何かしら故障、不具合の類は付いて回ります。
その場では解明できなかったのでいったん電話を切りました。

一般的にこの手のトラブルは、インターネットで調べると以下の原因が多いです。
「PCとモニターの間のケーブルが外れているか緩んでいる」
「PC本体やモニターの電源コードが外れているか緩んでいる」、以上。

・・・ちょっとこれじゃ答えとして単純すぎやしません? 家電の取扱説明書に「よくあるトラブルページ」っていうのが必ずありますが、そこにある人を喰ったような回答と同じですね・・・電源とか、そりゃ確かに原因になるけれど、そんな基本はワカットルっつーの!

とうわけでネットでの原因究明はあきらめて、お客様にもう一度電話で症状を詳しく伺って対応策を探すことにしました。このトラブルの特徴として、「 OSの表示まで起動が至らないうちに画面が真っ暗になる」のだそうです。また、「モニターが真っ暗になった後もPC本体の電源はオンになったまま。モニターが見えないものだからPCの電源オフは手動でせざるを得ない」とのこと。つまり、
















電源投入後、この↑状態の直後に画面が真っ暗になるのだそうです。

これは僕にとってまさに初出パターンのトラブルでした。すなわち、PC起動後、BIOS(バイオス・・・OSの前に瞬時に起動されるパソコンの基本設定プログラム)が何らかの原因で不安定なため、起動がOSまで行き着かず、BIOSで止まるという状態なのです。しかもその後、これまた不明な原因で液晶ディスプレイが非表示になるため、症状解明ができない状態になります。こうなるとマウスがまったく効かず、キーボードも矢印キーとEnterキーしか有効にならずといった状態になり、結局手動でPC電源を落とさざるを得ません。「画面が見えない」ということはパソコンが使えないことと同義ですから。もちろん当該パソコンの製作時点では問題なく稼動していたマシンです。なぜこうなったのか・・・。

このトラブル、最初は訳がわかりませんでした。もちろん各種ケーブルは正常です。どうしよう・・・なんて思ってました(Part2につづく)。




2011年6月15日水曜日

最近の製作パソコンに使用したパーツです。





パーツのパッケージを並べてみました。
いつも思いますが、パーツを購入したあと会社に帰って
製品を整理するとワクワクドキドキしてきます。
パソコン組み立ては楽しい!止められない!

2011年6月11日土曜日

中判デジカメについて

プロが使うカメラで使用例が多いのは何でしょう?
取引先の営業写真館に尋ねると、キャノンEOS-5DMarkⅡ。
次いでNikon D-700
そしてFujiのS5-Pro
といったところのモデル名が挙がってきます。

でもこれからはプロは、フィルム時代のように
中判の世界に目を向けるべきだと思います。
圧倒的に高い解像度、広大なラチュード 、少ないノイズ・・・
中判を手にすれば納得の高画質が獲得できます。

最近では中判デジカメは価格も安価になってきており、
Mamiyaはもちろん、PhaseOneでも100万円台の前半になってきました。
今後は決して一部好事家や研究所・大学のみの占有物ではありません。

こうした100万円台前半の中判デジカメ価格は以下の構成です。

645デジタルカメラボディ
+シュナイダーLS付きレンズ(f2.8、80mm)
+3,000万画素クラスのデジタルバック
+RAW現像ソフト(中判デジカメはRAWでしか撮影できない)

以上がワンパッケージになったキット価格です。
通常の営業写真館なら、このキット1式でかなりの
スタジオ撮影がカバーできる筈です。

詳しい内容は当社にお問合せ下さい。

フィルム時代の写真のよさを懐かしんだり、
時代の変遷を嘆くだけの状態からはもう脱却しましょう。
どうせ放っておいてもフルデジタルの時代になるのですから。

また、若い世代のお客様に対して、最先端で圧倒的な撮影技術や
設備・機材を提示するのが、現代営業写真館の役割のひとつ
なのではないかと当社は考えます。
今の時代、貴店の立地が地方でも都会でも、プロならば
最高のものを追求すべきだと思います。

新しい時代に向かって新しいデバイス導入を考えましょう!

2011年6月2日木曜日

グラフィックボードについて




















最近のマザーボードはグラフィックボードの端子(もちろんDVIのみ)が内蔵されているタイプが出てきました。

グラフィックボードとは画像をPC本体から液晶ディスプレイに送信するという、視神経のように大事なパーツです。
私たちが製作するのは画像処理パソコンですから、いつもグラフィックボード
(ビデオカードとも)はクライアントの予算内で性能重視で選んでいました。

しかしハイエンドのグラボであれば単純によい訳ではありません。
ビデオカードは上位機種になればなるほど3Dとか動画処理など、
ゲームに特化したような性能になっていきます。
そしてむやみに高価になっていきます。

私たちの主たる目的は写真という静止画の処理ですから、グラフィックボードひとつであまりにオーバースペックになったり、予算超過したりしても本末転倒になります。要はきれいに、発色も安定して液晶ディスプレイが表示されれば良いのです。

こうした考えで今までパソコン製作してきましたが、そんな中で最近登場してきたDVI端子付きのマザーボード(掲載写真上)。見た目は昔、グラフィックボードがまだまだ高価だった時代の「オンボードD-Sub15ピン」を彷彿とさせますが、中身や機能はまったく別物なのだそうです。

ちなみに「オンボードD-Sub15ピン」とは、マザーボードにアナログ(当時のブラウン管)ディスプレイからの接続端子が直に挿せるようになっている、10~13年くらい前のPC標準仕様です。

さて、その新型DVI端子付きのマザーボード。こいつは果たして単体パーツとしてのグラフィックボードのスペックにどこまで迫れるか・・・。
と思っていましたが結論から言うと、大丈夫。
単体パーツに比べて遜色ない、鮮明で解像度が高く、色調も良好な画面表示が得られました。
これならこれからはDVI端子付きのマザーボードは重要な選択肢となり得ます。
ただし、その場合はグラフィックボードとマザーボードの不具合が一蓮托生になる、ということは意識しておかなければならないでしょう。

ま、もとより、マザーがいかれたらPC本体がジ・エンドな訳ですが・・・。

弊社は、パソコンのパーツ選びのように多様な選択肢がある分野においては、いつも部分最適ではなく、全体最適を選択しよう 、と心がけています。

ちなみにウチは動画処理パソコン製作もやってますよ。
グラボは上位機を使います。そうした場合は。