2011年11月7日月曜日

HDDの価格高沸!しかも品薄です。トホホ・・・

ひさしぶりの更新ですが、
パソコン自作派にとってきびしいニュースです。

先のタイ大洪水の影響で、内蔵型ハードディスクの
価格がむやみに上昇しております。

2TBで7,200回転あたりが最近の当社パソコンに搭載の
標準装備ですが、こいつの値段がいまや・・・

2万円台前半!

タイ洪水以前は9,800円とかだった仕様のモノが、です。

しかも一人一個の購入制限付き!

でもそれすら恵まれている方かもしれません。
なぜならエリアによっては在庫ゼロのショップもあるみたいですから。


う~ん困った。


いやぁタイってハードディスクの一大生産地だったんですね~
パソコンパーツなんか簡単にショップで買ってくるだけで、
その性能を享受してきたけれど、そもそもの生産のことなんて
顧みることはあまりありませんでした・・・

もともと自作パソコンのパーツって、ここ数年は大きな値下がりが
必ず、絶えず進行していました。グラボだろうとマザボだろうと
おおよそ3ヶ月単位での新製品登場と、それに伴う値下がりは、
市場ではほとんど約束されたようなものでした。

そんな世間に何の疑問も持たず今まで過ごしてきましたが、
こういう時、そうしたある意味脆弱なシステムは一気に崩壊するってこと、
いやでも気づかされますね。

東日本大震災の時だって生産拠点の破壊でビールの缶みたいな、
普段何の疑問も無く使い捨てているものが流通止まるし。
容器が無ければ中身の液体があっても商売には到底ならない。
流通に載せられないから。

やっぱりアウトソーシングとか一極集中だとか、分散と集中だとか、
物事にはいろいろ多面的な要素があるもんです。

そうした話はさておき、画像処理専用パソコンの製作や
修理などはどうするか・・・ハードディスクがなければ
パソコンはただの箱ですから。

SSD(ハードディスクの新規格)はまだまだ高値の花だし
(1個で7万円とかします)、容量も少ないものしかなく、
画像処理にはまったくもって力不足です。

いわゆる外付けHDDを買ってきて、プラスチックケースを
開け、中身(=内臓ハードディスクそのもの) を使う手もあります。
外付ハードディスクは、単なるパーツとしてのHDDに比べると
割高ですが、中身はおんなじです。
背に腹は替えられない。
でもこの場合、以下の問題が2つあります。

・メーカーの保証対象外になってしまう(ケースを開けた時点でアウト)。
・ハードディスクの回転数が購入前に確認できない
(回転数:HDD内のディスク回転速度のこと。数字が大きければ
それだけ読み書きの速度が速いので性能がいい)

特に回転数はウチはこだわりたいポイントで、7,200回転未満だと
RAWデータの読み書きに支障を来たす可能性があるんです(経験上)。
やっぱり予算の制限はあるけれど、求めうる最高のパフォーマンスで
PCは組み立てたいじゃないですか。

だから外付けHDDの選択も考えもの。


このままタイが回復するのを待つしかないのか・・・
こんなことなら先に仕入れておけば良かったが・・・後の祭り。


グローバル経済というものを意識せざるを得ない事態です!
このまま大洪水が長引けば(もうすでに長引いてますが)、
影響はパーツのみならず、製品版のPCの価格高沸などに
現れてくるでしょう、

まぁ、東北人としては、水の災害に対しお見舞いを申し上げたい
気持ちは当然ありますが、まさにこの世は「一寸先は闇」ですね。

2011年9月3日土曜日

株式会社石王、秋の展示会・大商談会のお知らせです


<株式会社石王 震災復興サポートフェアのご案内>

今回の震災・津波で大被害を被った東日本の写真業界に対し、DNPフォトルシオと石王が総力を挙げてサポート展示会・大商談会を9/23・24に開催いたします(於:仙台市内)。

今回の展示会の目玉はズバリ「価格」です!

一部商品を除くほとんど全 品が会場特価を出します。もうこれ以降は不可能なほどの破格の安さを提示させていただきます。特に「NL2000」(昇華型ラボ機)や 「Photobookセルフメーカー」(フォトブックの自動セルフ販売機)といった、200万円以上の高価な機器類が大幅な値引き販売となります。そのほ か、
DS40、DS80(昇華型フォトプリンター単体機)
DS-T3J(店頭プリント受付端末)
中判デジタルカメラ各種(Mamiya、PhaseOne、Leaf)
年賀状印刷システム(Cannonレーザープリンター)

といった、DNPフォトルシオの主力商品群が、破格の会場特価になります!

また、それ以外にも昇華型 シールプリンター(新製品!)や、3D立体フレーム(アクセサリー用品)、IDX(証明写真作成ソフト・新製品)、石王オリジナル画像処理専用パソコン・ サーバー機、高性能液晶モニター、Spyder3キャリブレーターなどなど、デジタルのプロ撮影に必要なソリューションも同時に展示・提案いたします。
もちろん新型中判デジタル カメラ「PhaseOne」「Mamiya」と、「leaf(リーフ)」などのデジタルカメラバックの組みあわせでの撮影実技も開催します。撮影後のライ ブビューや新世代RAW現像ソフト「CaptureOne」をはじめとする画像加工ワークフローも体感できます。これも他ではなかなかできない当社展示会 の特徴です。

さらに!ご来場の方先着でプレゼント企画あり!
「カメラマンのためのカラーマネジメント術」(谷口泉著、定価2,520円)という書籍を無料で進呈いたします!(先着30名様限定配布)

最新機種を操作できる、絶好の機会です。
皆様のご参加をお待ちしております。

~以下実施要項~

・開催日時:9/23(金・祝) 13:00~17:00
    9/24(土)  9:00~16:00

・開催場所: DNP東北2F
  宮城県仙台市宮城野区苦竹3-5-1
    tel:022-232-2771

・入場は無料です。
・無料駐車場あり。

主催  :    株式会社 石王
協力 :    株式会社DNPフォトルシオ
    株式会社セコニック
              Phase One Japan

2度と実現できない特価フェアーです。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。

2011年8月29日月曜日

パソコンが起動しなくなったトラブル

ある日曜日、お客様よりtell。
当社で数年前に納品したデスクトップPCが起動しなくなったとの事。
詳細を聞けばOS(WindowsXP SP3 Professional)が立ち上がるどころか、
BIOSの起動画面も出ないうちにパソコンの電源が勝手に切れてしまうのだ
そうです。
ついさっきまで正常に作動しており、都合でパソコンを再起動させたところ
このようなトラブルに見舞われ、画像加工の作業がストップしてしまった!
何とかしてくれ!という悲鳴に近い訴えでした(無理もありません・・・)。

お客様のところは当社から車で2時間ほどのところですが、
当然お困りでらっしゃるのと、当方も時間の余裕がありましたので、
すぐに伺いました。さっそくパソコンの中を開け、拝見しますと・・・

写真はとりあえずCPUクーラーファンを外したところ。

ふたを開けたらPC内にホコリがいっぱい付着していました。
部屋の中にワンちゃんが居るそうで、毛もいっぱい付着していました。

外したCPUクーラーフィン
CPUクーラーファン(左)も埃まみれでした。ちなみにIntel純正品です。
マイナスドライバーでホコリを浮かせつつ、掃除機で吸い取ります。

キレイになった。

ファンもキレイに拭き掃除しました。


その後、CPUにもともと塗ってあったグリスを専用クリーナーでふき取ってから、
新たにグリスを塗布してCPUクーラーを再装着しました。
ちなみにグリスは人によっては不要という意見もありますが、CPUクーラーを
CPU本体に密着させ、CPUの熱を効率的に冷却する役割があります。
今回は万が一に備え、キチンと塗っておきました。

写真は新たにグリスを塗っているところ。米粒程度で十分。

左から今回使用したグリスクリーナー、グリス用ヘラ、シリコングリス。



撮影はしませんでしたがもちろん、PC内部はマザーボードも外して全部掃除
しました。
すべてのパーツを組み立てなおして電源を入れると正常に作動し、電源が
落ちる気配もありません。
もちろん大切な画像データもすべて無事。

今回のトラブル原因はCPUファンがホコリのせいでうまく回らず、CPU冷却
機能に問題が発生したため、パソコン側が自衛手段で自己電源オフした
ことでした。
CPUはPCの頭脳。電源投入後すぐに熱を発します。安定した動作のため
には効率的・継続的・安定的な冷却が不可欠なんです。

というわけで直しました。というか、掃除しただけっす。

パソコンのトラブルというと怖気づく方もいらっしゃいますが、案ずるより
生むが易しって場合も往々にしてあります。今回はその例ですね。


あと、少し話はズレますが、今の時代、たとえお一人の作業であっても
パソコンは正副2台は最低必要です。その2台も、できればスペックの
差があまりなく、ソフト(特にPhotoshop)も同じものがインストールされて
いるものが望ましいと言えます。ちょうどカメラにメインと押さえの2台が
必要なように。
これは万が一のトラブルを考えた場合の必要経費です。今回のお客様も
1台のPCしかなく、心底お困りでした。幸い、上記のようにすぐにトラブル
から復旧させることができましたが、普段からPC自体も複数台バック
アップの考えを持っていないと、何かトラブルがあった際、遅きに失する
可能性も否定できません。
こんにち営業写真館の多くがデジタル使いになって久しいですが、
意外とこうした「基本のキ」は、どなたも警鐘を鳴らさないのか、
あまり実践されていないのが実情です。

更に付け加えるなら、画像データーのバックアップも最低3箇所(PC内HDD、
DVD-Rなどの光ディスク媒体、外付けHDDもしくはできればサーバー機)は
欲しいところです。
今回の震災大津波を考えると、エリアを問わず海岸沿いにお住まいの方は、
上記3箇所に加え、さらに外部のデーターストレージ、もしくはHDDの定期的な
内陸地方への物理的な移送などの措置を講じておくべきでしょう。

ということで偉そうに長くなりましたが、今回も大したトラブルでなくて
良かった~!

2011年8月26日金曜日

写真師会連合会 東北六県大会 at 遠野(岩手県)



去る8/18~19に行ってきました六県大会!

あいにくの土砂降りの中、写真館のみなさんかなり参加されていました。

遠野市は柳田國男「遠野物語」で有名なところです。岩手県のほぼ真ん中、
内陸にあり、東北にあって今回の震災被害は比較的軽微だったところです。
僕も10年振りくらいに遠野に行きましたが、個人的には遠野でしか手に入らない
和菓子があって、それが好きっす(甘いものスキなんで・・・)。

さて、本大会、業者も参加できましたので、例によって機材を展示してまいりました。
展示内容は今月初旬の道写連旭川大会のときとほぼ同じ。
ただ、今回は中判デジタルカメラはMamiya645のみ。
デジタルバックは2,800万画素、シュナイダーのLSレンズ付きでの出展でした。

やっぱりみなさん、ホンモノの中判デジカメは触った経験がなく、
興味深そうにご覧になっていました。
今回も参加してよかったといえる6県大会でした。


役員のみなさん、どうもありがとうございました。
さて、来年はいよいよ我が宮城県が担当県です。
場所は松島に決まっているそうです。

また、来年もお会いしましょう!

2011年8月22日月曜日

パソコントラブル~画面がチカチカする編

ノートパソコンというのは基本的には個人レベルで自作はできず、メーカー品
オンリーの世界ですが、うちは中古ノートPCの整備と納品もやっているので
不具合箇所の審査や修理依頼がよく来ます。

この前はこういう相談が来ました。
「ノートPCの画面がちらついて仕方が無いのと、何も操作ができない。
キーボードを叩いても反応しない」というトラブルでした。
 早速現物を送ってもらって診てみると、 確かに電源は入るのですが、
OSが立ち上がった後は走査線みたいなのが画面を激しく上下していました。
そして「タカタカタカ・・・・」という連続する異常音。

これはキーボードのスキマに異物が入っていると考えました。
例えばおせんべいのかけらみたいな小さくて固いものがキーボードのスキマに
入り込み、キーボードを押した状態になっていると推察しました。

そこでまずはエアダスターという、圧搾空気で細かいちりを吹き飛ばす
スプレーでキーボード全体を吹いてみましたが、症状は変わらずでした。

仕方が無いのでキーボード交換に踏み切りました。
まず近所の中古パソコンショップに型番指定で問い合わせると、
なんと同じ品番の中古ノートが在庫にあるとのこと(ラッキーでした)。
さっそく調達してきて、キーボードを取り替えました。

ノートパソコンのキーボードは本体と一体成型ではありません。
別のパーツで構成されており、意外と簡単に取り外すことができます。


これから作業に入るパソコン君。
このスキマをマイナスドライバーでゴジって開きます。
プラスチックのツメ数箇所で止まってますのでこのように外れます。
キーボードを固定しているねじを外します。


最後のねじも外します。このキーボードは全部で3箇所のねじで止まっていました。

上ふたもねじも外し終わったところ。

キーボードと本体のスキマに指を入れ、キーボードを手前に起こせば外れます。
キーボードが手前に来るまで完全にはがします。
キーボードの端子がPC本体内部に挿し込まれていますのでそこも外します。
まずは写真の銀色プレートのねじを外します。


銀色プレートを外すといよいよ端子の先端が出てきました。
ここを引っこ抜いて交換用キーボードと取替えます。







あとは外した手順の逆で新しいキーボードをはめて行きます。


無事、修理(というかパーツ交換)完了。
メーカーの違いはあれど、だいたいノートPCの構造は同じです。
要は臆せずチャレンジすればプラモデルの組み立てと大差ないことが分かるでしょう。

また、この種の修理をする場合、新品PCであれば当然メーカーの保証対象外に
なります(中古PCであっても保証外になるかも)。
しかし、実際問題としてはキーボード交換のような平易な修理でも、
有償修理となればメーカーにかなり高額の修理費を取られます。
であれば、あくまで自己責任という考えで、自分で直すのも手だと思います。


なお、こうしたトラブルはノートPCに限らず、タワー型(デスクトップ)PCでも
もちろんありえます。しかしタワー型キーボードは各パーツが独立しているため、
当然ですが交換は実にかんたんに済みます
また、パーツとしての単品キーボードは新品でも安く手に入り、その分修理費用も
抑えられるのがよいですね。その点、ノートパソコンは同型品のキーボードでない
と適合しないとか、キーボード単体ではまず買えないなど、やっかいではあります。
ノートパソコンってメーカーが独自性を打ち出してきたあまり、パーツの互換性が
皆無に等しい世界になってしまったのが悲しいです。

ま、それはそれでメリットも大きかった、ということにしておきましょう。



2011年8月6日土曜日

営業写真館の大会に出展させていただきました





去る8/3と4日、北海道写真館連合会(通称「道写連」)主催の
「第59回 旭川大会」に、業者として出展させて頂きました。

夏に毎年、日本各地で開催されている、いわゆる写真業界の
集まりの北海道版です。
「夏は大会シーズン」。業界ではそれが暗黙の約束事であり、
業界の風物詩です。

今回、道写連の集まりには初めて参加させて頂きましたが、
当社は基本的に「機械屋」ですので、出品品目は他エリアの
大会と同様でした。

・イチ押しの昇華型フォトプリンター「DS40」「DS80」

高性能&安価なキャリブレーター「Spyder3StudioSR」と 
 正しい使用法(コレ大事です)

・画像処理に特化したWindows自作組み立ての
  当社オリジナル高性能パソコン

・容量も枚数も増加する一方の画像データに関し、画像一元
 管理に劇的に役立つサーバー機
(もはや外付けHDをその都度、対処療法的に追加していく
  時代ではありません)

・A3ノビ見開きアルバムを実寸で編集できるナナオ製の
  ColorEdge30型ワイドディスプレイ

・クリップオンストロボに装着し、自由に形を変えられる
  新発想のディフューザー「FlashBender」。ライトをバウンス
  させようもない位、高い天井下での集合撮影などに便利。

・ノートパソコンや液晶ディスプレイを外光の影響から隔離し、
  正確な色評価に貢献するモニターフード各種

アルバム紙面編集の革命的ソフト「DgFotoArtGold」と、
 それを駆使したアルバム制作内製化の提案。

・当社オリジナルのアイディア紙製品(窓付きの証明写真袋、
  ページ数を自由にできる台紙、集合写真用クリアーホルダー
  など)


そして目玉は中判デジタルカメラのエース2機種。
「PhaseOne645」と「Mamiya645DF」。それに付随したデジタル
バック各種(最新IQシリーズもラインアップ!)も同時出展。
もちろん実際に実機に触れていただきました。シャッターチャンスを
逃さない、スピードのあるオートフォーカスや、35ミリフルサ
イズ機と変わらぬ取り回し性(女性の手持ち撮影も十分可能
です)、口径の大きなレンズの魅力、同調するRAW現像ソフト
 「CaptureOne6」の多彩な機能、それでいて価格は130万円
程度にまで下がり(2,800万画素でもその値段です)、キャノンや
ニコンのハイエンド機種オプション付きとあまり変わらないレベルに
なってきたことなど、プロ撮影の皆様に十分にアピールさせて
いただきました。


また、同時にカメラボディはハッセルやRZ67なども取り揃え、
営業写真館にとってはなじみのある機種と最新デジタルバック
との組み合わせによる操作感も体験していただきました。

もはや業務機は民間機「カメラ」でなく、こうした専用「写真機」
を使わなければ、ライバルとの差別化は難しいのではないで
しょうか。昔の写真師が4×5カメラにこだわったように。

昇華型プリンター「DS40」「DS80」も自動ラミネート機能と
超高画質で、使い勝手もよく、「今まで最高だと思っていた
既存プリンターの上を行く高画質」 と好評でした。
やはり16bit対応のプリンターは格が違います。

ということで、デジタル撮影フローは撮影(データ入力)から
プリント(出力)までのたくさんの工程がありますが、そこには
色々なソフトやデバイスがかかわる訳です。
ここをスムーズに効率よく、品質を落とさずにセンス良く行うのが
プロ写真であり、また、当社のノウハウ部分でもあります。
この過程のいづれかでデバイスやソフトの性能を妥協してしま
ったり、妥協でなくても間違った使い方をしたりすると、そこで
画質がグンと落ちます。特にせっかく中判デジカメで撮影をし、
最高級画質を追求したにもかかわらず、その後の作業フローで
画質を落としてはまったく本末転倒です。ホワイトバランスや
照明色温度の正確な測定といった基本をおろそかにせず、
RAW現像ソフトもパソコンの性能も、周辺物だからといって
妥協しない機材選びが大切です(しかも、昨今ではデフレのため
高機能でも価格はそれほど高くありません)。また、それだけでなく、
普段はあまり触らないフォトショップの内部設定機能や、モニター及び
プリンターの「正しく」「実務に役立つ」キャリブレーションなど、
とにかく一貫して多岐にわたって詳しくなければなりません
そこが大事です。

ネガフィルム時代の「カン」「経験」「感性」「営業年数」だけでは
ない、デジタル時代ならではの正確でシビアな仕事を確立する。
一般の人とは明らかに違う、(無理をしない範囲での)高級最新の
機材で勝負する。こうしたことが写真館の新しい店舗コンセプトに
なり、文字通りの看板になっていって欲しいと私は考えています。


今回の大会は旭川駅前のホテルで開催されました。
エリアを問わず郊外の温泉保養地などで開かれることが多い
写真館大会ですが、今回は珍しく「都市型」でした。
駅隣接でしたから、JRなどで来会しやすい方も多かったのでは
ないでしょうか。
(とはいえ、ほとんどの方が車でお越しになりますが・・・)
まぁ、北海道は広いにもかかわらず、大会は全道で1箇所開催
ですから、交通手段が複数確保できる場所の方がいいかも
しれませんね。

来年は函館、湯の川温泉で開催されるそうです。
温泉マニアの私としても楽しみです!
(遊びじゃないんですが・・・)

来年も伺わせてください。
関係者のみなさま、今回どうもありがとうございました!
また、よろしくお願いいたします。

2011年7月31日日曜日

前回更新から早1ヶ月…

画像処理用パソコンの受注が多く、製作にかかりっきりでした。
それ以外にも過去の納品PCのメンテナンスなど、毎日パソコンの
中身に触れていた今夏の前半でした・・・

さて、これからは営業写真家協会主催の大会シーズンです!
お得意様のみなさんと一同に再会できるチャンスです。
今年は東北は特に「無かったことにしたい年」ベスト1ですので、
六県大会(東北6県だから)は、写真館の皆様が無事であることを
確認する場になるでしょう。

というわけで、東北の写真館のみなさま、
今年は岩手県遠野市でお会いしましょう!

2011年6月30日木曜日

パソコントラブル。パソコンの画面が表示されない!Part2
















前回投稿のパソコン画面が表示されないトラブルpart1の記事はこちらから。

トラブル発生!パソコンの画面が表示されない!Part1

 

さてさて。いつまでも訳が分からないと嘆いてばかりもいられません。
対処法がよくわからないままではありますが、お客様の元に出向き、トラブル箇所の目視確認をしてみました。その場で直さなければ信用はガタ落ちします。いつもながらお客様の元でのトラブル対処は冷や汗モノです・・・。

さて、よく観察すると画面落ちの直前に上の写真のようなメッセージが一瞬だけ画面に表示されていることに気がつきました。
ここには「BIOS Settings:<F2>  Boot Menu:<F10>」とあります。

これはもしかしてBoot(「PC起動」のこと)機能に問題があるのではないか?

ということで画面にそのメッセージが表示される一瞬を狙って、F(ファンクション)10のキーを押下してみると・・・

Boot Menuは上の写真のようになっていました。「P0(ゼロ)」が選択されています。
これはつまり、Boot(起動)がDVD(光学マルチドライブ)経由になっている設定だということです。
これは通常は該当PCを組み上げ、OSを光ディスクでインストールする時、初回のみ使用する設定です。

OSをインストールしてしまえばあとは無用の設定なので、次回の起動からは「P1(内蔵ハードディスク、この場合日立製)」が通常選ばれます。

これがどういう訳か初回のみの設定「P0」が選択されていたために起動まで至らなかったのが今回のモニタ非表示の原因です。液晶ディスプレイ自体の故障でも、電源トラブルの問題でもありませんでした。なぜなら当日持参した他のPCにそのモニターをつなぐとキチンと表示されるからです。また、このパソコンの場合、OSが起動しなくともPC本体に通電はしているのが、深刻なトラブルではないことを物語っていました。


原因が分かれば修正するだけです。矢印キーを使って「P1」を選択し(左の写真)Enterキーで確定、その後「Save&Exit(保存して終了)」を選択し、PC再起動という流れです。
あとは何回テスト再起動してもキチンとOSまで起動できました。
ただ、なぜ「P0」が選択されるようになったか、その本当のところが分かりませんが・・・。
お客さんもBIOSなんか触らないのに。
というわけで、もしまた再発した時の為、そのお客さんには上記対応方法を教えてきました。

パソコントラブルに対処する時は「原因の切り分け」が基本であり、すべてといっても過言ではありません。「モニターの非表示」という表層的なトラブル現象のみでは、なかなかBIOS起因までは想いが至りませんでした僕の場合。こうして最終的にはお客様にも納得していただいた対応ができました。ひとつの勉強になった経験でした。

2011年6月24日金曜日

トラブル発生!パソコンの画面が表示されない!Part1

先日納品したWindows7 32ビットパソコンで、「PC起動の直後、画面が真っ暗になる」というトラブルが発生しました。お客様からの話では前日まで軽快に作動していたのに何故・・・?とのことでした。

あんまり聞かないトラブルですが、機械であれば何かしら故障、不具合の類は付いて回ります。
その場では解明できなかったのでいったん電話を切りました。

一般的にこの手のトラブルは、インターネットで調べると以下の原因が多いです。
「PCとモニターの間のケーブルが外れているか緩んでいる」
「PC本体やモニターの電源コードが外れているか緩んでいる」、以上。

・・・ちょっとこれじゃ答えとして単純すぎやしません? 家電の取扱説明書に「よくあるトラブルページ」っていうのが必ずありますが、そこにある人を喰ったような回答と同じですね・・・電源とか、そりゃ確かに原因になるけれど、そんな基本はワカットルっつーの!

とうわけでネットでの原因究明はあきらめて、お客様にもう一度電話で症状を詳しく伺って対応策を探すことにしました。このトラブルの特徴として、「 OSの表示まで起動が至らないうちに画面が真っ暗になる」のだそうです。また、「モニターが真っ暗になった後もPC本体の電源はオンになったまま。モニターが見えないものだからPCの電源オフは手動でせざるを得ない」とのこと。つまり、
















電源投入後、この↑状態の直後に画面が真っ暗になるのだそうです。

これは僕にとってまさに初出パターンのトラブルでした。すなわち、PC起動後、BIOS(バイオス・・・OSの前に瞬時に起動されるパソコンの基本設定プログラム)が何らかの原因で不安定なため、起動がOSまで行き着かず、BIOSで止まるという状態なのです。しかもその後、これまた不明な原因で液晶ディスプレイが非表示になるため、症状解明ができない状態になります。こうなるとマウスがまったく効かず、キーボードも矢印キーとEnterキーしか有効にならずといった状態になり、結局手動でPC電源を落とさざるを得ません。「画面が見えない」ということはパソコンが使えないことと同義ですから。もちろん当該パソコンの製作時点では問題なく稼動していたマシンです。なぜこうなったのか・・・。

このトラブル、最初は訳がわかりませんでした。もちろん各種ケーブルは正常です。どうしよう・・・なんて思ってました(Part2につづく)。




2011年6月15日水曜日

最近の製作パソコンに使用したパーツです。





パーツのパッケージを並べてみました。
いつも思いますが、パーツを購入したあと会社に帰って
製品を整理するとワクワクドキドキしてきます。
パソコン組み立ては楽しい!止められない!

2011年6月11日土曜日

中判デジカメについて

プロが使うカメラで使用例が多いのは何でしょう?
取引先の営業写真館に尋ねると、キャノンEOS-5DMarkⅡ。
次いでNikon D-700
そしてFujiのS5-Pro
といったところのモデル名が挙がってきます。

でもこれからはプロは、フィルム時代のように
中判の世界に目を向けるべきだと思います。
圧倒的に高い解像度、広大なラチュード 、少ないノイズ・・・
中判を手にすれば納得の高画質が獲得できます。

最近では中判デジカメは価格も安価になってきており、
Mamiyaはもちろん、PhaseOneでも100万円台の前半になってきました。
今後は決して一部好事家や研究所・大学のみの占有物ではありません。

こうした100万円台前半の中判デジカメ価格は以下の構成です。

645デジタルカメラボディ
+シュナイダーLS付きレンズ(f2.8、80mm)
+3,000万画素クラスのデジタルバック
+RAW現像ソフト(中判デジカメはRAWでしか撮影できない)

以上がワンパッケージになったキット価格です。
通常の営業写真館なら、このキット1式でかなりの
スタジオ撮影がカバーできる筈です。

詳しい内容は当社にお問合せ下さい。

フィルム時代の写真のよさを懐かしんだり、
時代の変遷を嘆くだけの状態からはもう脱却しましょう。
どうせ放っておいてもフルデジタルの時代になるのですから。

また、若い世代のお客様に対して、最先端で圧倒的な撮影技術や
設備・機材を提示するのが、現代営業写真館の役割のひとつ
なのではないかと当社は考えます。
今の時代、貴店の立地が地方でも都会でも、プロならば
最高のものを追求すべきだと思います。

新しい時代に向かって新しいデバイス導入を考えましょう!

2011年6月2日木曜日

グラフィックボードについて




















最近のマザーボードはグラフィックボードの端子(もちろんDVIのみ)が内蔵されているタイプが出てきました。

グラフィックボードとは画像をPC本体から液晶ディスプレイに送信するという、視神経のように大事なパーツです。
私たちが製作するのは画像処理パソコンですから、いつもグラフィックボード
(ビデオカードとも)はクライアントの予算内で性能重視で選んでいました。

しかしハイエンドのグラボであれば単純によい訳ではありません。
ビデオカードは上位機種になればなるほど3Dとか動画処理など、
ゲームに特化したような性能になっていきます。
そしてむやみに高価になっていきます。

私たちの主たる目的は写真という静止画の処理ですから、グラフィックボードひとつであまりにオーバースペックになったり、予算超過したりしても本末転倒になります。要はきれいに、発色も安定して液晶ディスプレイが表示されれば良いのです。

こうした考えで今までパソコン製作してきましたが、そんな中で最近登場してきたDVI端子付きのマザーボード(掲載写真上)。見た目は昔、グラフィックボードがまだまだ高価だった時代の「オンボードD-Sub15ピン」を彷彿とさせますが、中身や機能はまったく別物なのだそうです。

ちなみに「オンボードD-Sub15ピン」とは、マザーボードにアナログ(当時のブラウン管)ディスプレイからの接続端子が直に挿せるようになっている、10~13年くらい前のPC標準仕様です。

さて、その新型DVI端子付きのマザーボード。こいつは果たして単体パーツとしてのグラフィックボードのスペックにどこまで迫れるか・・・。
と思っていましたが結論から言うと、大丈夫。
単体パーツに比べて遜色ない、鮮明で解像度が高く、色調も良好な画面表示が得られました。
これならこれからはDVI端子付きのマザーボードは重要な選択肢となり得ます。
ただし、その場合はグラフィックボードとマザーボードの不具合が一蓮托生になる、ということは意識しておかなければならないでしょう。

ま、もとより、マザーがいかれたらPC本体がジ・エンドな訳ですが・・・。

弊社は、パソコンのパーツ選びのように多様な選択肢がある分野においては、いつも部分最適ではなく、全体最適を選択しよう 、と心がけています。

ちなみにウチは動画処理パソコン製作もやってますよ。
グラボは上位機を使います。そうした場合は。

2011年5月31日火曜日

またまた作成!写真館様用Win7パソコン。


ここのところご注文が相次ぎ、うれしい悲鳴を上げております!現在、鋭意製作中!

2011年5月29日日曜日

筐体について

筐体(きょうたい)ってパソコンのケース本体のことです。
今ではさまざまな種類の筐体がパーツショップに並んでいて選ぶのに戸惑うほどです。
そんな中、当社が重視する筐体の特徴は剛性です。
剛性が高ければ防音防振が高く、見た目も実際も頑丈です。
あと、クライアント様のご要望にできるだけあわせるのも重要です(色や型など)。

(でも、やっぱり色は黒が圧倒的に多いんですけどね)

そんな当社製作のパソコン。重量は重くなりますが、1日中電源を
入れっぱなしに近いのが業務用PCの宿命ですから、
まずは堅牢な筐体選びが「はじめの一歩」なんです。

2011年5月28日土曜日

石王オリジナルパソコンについて

当社製作の画像処理専用パソコンは、使用する個々のパーツ(CPU、マザーボード、グラフィックボードなど)は市販のものです。
しかし、常に最新パーツの情報収集をしており、クライアント様のご要望、ご予算にあわせて、その時点での最高スペックのパソコンを製作するよう心がけております。ご予算の目安は大体20~30万円とお考えください。液晶ディスプレイの価格は含みません。
Windowsパソコンのみの製作ですが、OSはXPから以上で承ります。
もちろん見積もり無料です。

2011年5月27日金曜日

Windows 7 32ビットパソコンを製作しました。

とあるクライアント(写真館)様から、当社オリジナルパソコンの
オーダーを頂き、作製しましたマシンです。

OSはWin7の32bit。32ビット仕様とはいえ、photoshop CS5 extendedも軽快に稼働します。

やっぱりOSはWin7がgoodですね!

ずっと前から密かに要望していた下置きタイプの電源ユニットが、
一般的になってウレシー!